カンジダ検査

カンジダ検査

 

当院における4つの治療の柱の一つである「腸内環境」において、カンジダ菌類の評価は非常に重要な要素の一つです。

そのため、体内におけるカンジダ菌類の存在と影響をしっかりと見つけ出し、正確に評価できるように複数の検査を用意しております。

患者さんの状態や検査の組み合わせなどにより、どの検査方法を選択するかは診察時にご相談させていただきます。

ただ、カンジダ菌は腸内に生息しているのですが、実は便検査(⑥)での検出率(感度)は高くはありません。そのため、①カンジダ抗体パネルや②尿中有機酸検査をお勧めすることが多いです。この両者は検出感度が非常に良い検査であり、カンジダ増殖の程度もわかります。しかし、逆に①や②で検出できない場合に⑥の便検査で検出できることもあり、状況に応じて組み合わせて評価することもあります。

短期的な治療効果の判定には②尿中有機酸検査が優れています。また有機酸検査はカンジダ菌以外の評価項目もたくさんあり、病態のスクリーニングに優れています。また口腔内にカンジダ菌の存在が疑われる場合は④口腔内カンジダ培養検査を行います。この検査は他院ではあまり行われていない検査です。⑤のカンジダ抗体検査は費用は安いのですが、定性検査(陽性か陰性かの判定のみ)であり、増殖の程度の判定はできず、若干感度が鈍い欠点があります。スクリーニング検査として、栄養採血検査のフルセットに組み込まれています。

当院の③IgG遅延型食物過敏症パネル検査にはカンジダ菌に対するIgG抗体の項目があります。検査会社によってはカンジダ抗体が含まれていない場合があり、当院採用の検査にはカンジダ抗体が含まれているメリットがあります。
①〜⑥の検査は全て、SIBO検査のところで解説しているSIFOSmall Intestinal Fungus Overgrowth)を検出するためにも重要な検査群です。

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