お米の主成分であるでんぷんは、ブドウ糖が結合してできていて、
その結合の仕方によって、直鎖状のアミロースと、
枝分かれしているアミロペクチンに分かれます。
このアミロペクチンとアミロースの含有量の違いが、
お米の血糖値の上げやすさを左右しています。
アミロースは、分解が進みにくく、
血糖値が上がりにくい分子構造をしています。
一方、アミロペクチンは、分解しやすく、
血糖値が上がりやすい分子構造をしています。
もち米はアミロペクチンがほとんどで
アミロースはごくわずかです。
一方、うるち米にはアミロペクチンのほかに
アミロースが20%前後含まれています。
そのため、アミロペクチンがほとんどのもち米より、
アミロースを含むうるち米のほうが
食後血糖値の上昇を抑えることができるのです。
「ササニシキ」をはじめとするウルチ系のお米は、
含まれるでんぷん質“アミロース”の量が
「もち米の要素をある程度持つコシヒカリ」などより
多めになっています。
食物繊維は血糖の上昇を緩やかにします。
玄米は食物繊維が豊富です。
きちんと消化ができる方にとっては
玄米で食物繊維を摂取できます。
しかし、お腹の調子がよくない方には
消化ができないこともあります。
5分づき米や7分づき米など、
ご自身の消化力に合ったお米を選択しましょう。
食べてみて、排便状況を観察してみてください。
よく噛むことが大前提です。
血糖値のコントロールには、インスリンだけでなく
グルカゴンも関与しています。
グルカゴンの暴走を抑えるのが、GLP-1。
大麦は水溶性食物繊維が豊富です。
食物繊維が腸内細菌のエサとなり、
短鎖脂肪酸が発生し、
短鎖脂肪酸がGLP-1の分泌を促進します。
白米に大麦を足してみてはいかがでしょうか。
白米での高血糖が気になる方、
白米のアレルギーが気になる方は
ササニシキをベースにしてみましょう。
ナチュラルアートクリニック
院長 御川 安仁
TEL:03-6256-8448