コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンで、糖質、脂質、タンパク質、骨質、電解質などの代謝をはじめ、免疫機能にもかかわる生命維持に不可欠なホルモンです。
コルチゾールは脳内にある視床下部(hypothalamus)と下垂体(pituitary gland)からの命令を受けて副腎(adrenal gland)から放出されます。この生命維持に重要な指揮命令系統をHypothalamus、pituitary、adrenalの頭文字をとってHPA軸(Hypothalamic-Pituitary-Adrenal axis)と呼びます。
このHPA軸によりコルチゾールの放出がコントロールされ、覚醒時に十分なコルチゾールの分泌を行い、夜にかけて低下させていくというバイオリズムが存在します。朝、十分なコルチゾールが放出されることで、我々は活力を得て、朝すっきりと目覚めることができるのです。
しかし、HPA軸・副腎が長期にわたり強いストレスや炎症を受け続けると、HPA軸機能が不安定となり、コルチゾールの分泌バランスが崩れ、副腎疲労症候群(副腎疲労、アドレナル・ファティーグ)を引き起こします。この副腎疲労により、慢性疲労症状、ストレス、うつ症状、不眠、朝が起きられないなど、さまざまな症状を感じるようになるのです。
現在あなたの抱える症状がHPA軸・副腎機能の低下(副腎疲労)に起因するものかどうかを知るには、「唾液中コルチゾール検査」がおすすめです。
「唾液中コルチゾール検査」は唾液から分泌されるコルチゾール量を測定するものです。
採血などに比べて検査にかかるストレスが少ないため、ストレスに影響されやすいコルチゾールの値を知るためには有効な方法となります。
特にCortisol Awakening Response(CAR)を同時に測定するタイプの唾液コルチゾール検査をお勧めしています。CARを行うことが難しい場合は通常の唾液コルチゾール検査だけを行うことも可能です。
・唾液コルチゾール検査(DHEA)→料金はこちら
・唾液コルチゾール検査(CAR/DHEA)→料金はこちら
※自費診療となります。後日検査結果の解説には診察が必要となります。
郵送、宅配での検査も承っております。
『ナチュラルアートクリニック 院長 御川安仁』