環境汚染物質・毒性有機化学物質・有害金属・農薬・カビ毒検査

 

1.毛髪ミネラル検査

 

2.GPL-TOX検査(尿検査)

18種類の尿中の代謝産物をみることで173種類もの有害有機化学物質の体内での蓄積を見つけ出します。これらの物質は慢性疲労(副腎疲労)や自閉症、ADHD、がん、アルツハイマー(認知症)、パーキンソン病、自己免疫疾患、その他の慢性症状などへの関与が疑われています。この検査を行うことで原因不明とされている症状の原因を見つけ出し、デトックス(解毒)することによって症状が改善する可能性が出てきます。

 

詳しくは:GPL-TOX検査(外部リンクPDF)

 

主な検査項目:

フタル酸:プラスチック、洗剤、化粧品、殺虫剤、マニキュア、香水、インクなど

NAPR:ドライクリーニング

キシレン:塗料、排ガス、防虫剤、香水など

-PBA:殺虫剤

スチレン:プラスチック、ポリスチレン包装材など

有機リン酸エステル:農薬

2,4-D:除草剤

チグリルグリシン:ミトコンドリアの損傷の程度

 

検査例の一部

 

 

3.環境汚染物質プロファイル検査(尿検査)

体内に蓄積する環境ホルモン、環境汚染物質を検出するための検査です。環境ホルモンは内分泌攪乱物質ともよばれ、正常なホルモン代謝を阻害します。
特に、異種エストロゲンとしてエストロゲンが関わるホルモン系の疾患の誘発因子として懸念されています。それら以外にも多種類の環境汚染物質が精神疾患、がん、慢性疾患、不妊症(男女とも)、免疫異常などに関連が示唆されています。

検査項目例:

芳香族溶剤(キシレン、トルエン、ベンゼン、トリメチルベンゼン、スチレン)
フタル酸類、パラベン類など14種類の検査項目を調べます。

 

4.グリフォサート検査

農薬(除草剤)として有名なラウンドアップの主要成分であるグリフォサート。私が専門としている救急医療の分野では有機リンやパラコートといった農薬に比べて比較的毒性の緩やかな成分という認識でした。しかし近年、このグリフォサートが自閉スペクトラム症(自閉症)に関連しているかもしれないという報告が出された。また、グリフォサートの除草効果は雑草が持っているシキミ酸経路という代謝回路を阻害するのが主な作用であるが、ひとにはこの経路がない。しかし、実は腸内細菌にはこのシキミ酸経路を持った細菌が存在し、乳酸菌などの減少により腸内細菌叢が乱され各種慢性症状、自閉症などの原因となっている可能性も指摘されている。
多様な食べ物の中に検出されることもあり、一日許容量以下の摂取であっても、蓄積された場合の慢性的な安全性については絶対的に安全とは言い切れない状況にある。
そのため、体内に蓄積したグリフォサートを早期に検出することによって、それ以上入れないように対策をとる、もしくはデトックスをする意義があると思われます。

 

 

5.Myco-TOXプロファイル(マイコトキシン検査)(カビ毒)

マイコトキシンと呼ばれるカビ毒は、家屋や貯蔵穀物で発生するカビが産生する物質であり、がんや疲労、うつ症状、アレルギーなど人の健康に悪影響を及ぼします。
例えばカビが産生するアフラトキシンとよばれるピーナッツやトウモロコシなどの穀物に含まれる毒性物質は天然物質の中で最も発癌性の強い物質といわれます。
マイコトキシン検査では40種類のカビを含む、11種類のマイコトキシンを検出します。

 

詳しくは:マイコトキシン検査(外部リンクPDF)

 

検査例の一部

 

 

6.マーキュリートリテスト+ブラッドメタルパネル

マーキュリートリテストは、人体にとって有害な重金属である水銀を高精度に検出するための検査です。毛髪、血液、尿の三部位からの検体を採取することで無機水銀(金属水銀)と有機水銀(メチル水銀)を区別して高精度に検出し、水銀への暴露状態、またそれぞれの水銀を解毒する能力の高低を評価します。
ブラッドメタルパネルでは有益ミネラル、有害金属合わせて16種類の項目を検査し、有害金属の体内量(暴露量)、有益ミネラルのバランス、過不足などを評価します。

 

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