過敏性腸症候群

過敏性腸症候群、確定診断検査(ibs smartTM

かつて過敏性腸症候群という病名は「ゴミ箱診断」とも呼ばれていました。腹痛や下痢などの症状を繰り返すが、内視鏡や採血などの検査で原因がはっきりしないもの、他の原因が除外できたものを、とりあえず過敏性腸症候群と名付けられていたことがあります。それだけ、確定診断するためのバイオマーカー(血液検査などで調べる生化学物質など)やその他の検査所見に乏しい病態なのです。

しかし、この「ibs smartTM」を用いて陽性となれば、IBS-D(下痢型IBS)、IBS-M(混合型IBS)の原因と診断の確定が可能になります。と同時に、IBSSIBOとも関連しており、SIBOの根本原因の確定にもつながる可能性があります。

ibs smartTMでは(ご本人も忘れるくらい)過去にかかった感染性腸炎(細菌感染、食中毒など)後の過敏性腸症候群(IBS)、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)の診断に適しています。

この検査では新しいバイオマーカーとして抗CdtB抗体、抗vinculin抗体を検出します。これが陽性となれば感染性腸炎後のIBSSIBO)と診断できるわけです。

これまで「ストレスの影響」とか「他にはっきりした原因がないので過敏性腸症候群(IBS)だろう」といわれ、釈然としない経験をされた方も、この「ibs smartTM検査」で確定診断に至る可能性があります。そしてその後の治療につながります。

当院はこの検査を日本で2番目に導入したクリニックとなります。

 

過敏性腸症候群(IBS)とは。

過敏性腸症候群は一般の人の約1015%にみられます。下腹部痛、腹部膨満、ガス、便秘、下痢などさまざまな消化器症状がみられます。いろんな物質や感情的要素が契機となって過敏性腸症候群の症状が出現します。

過敏性腸症候群は器質的障害ではなく、機能的障害に分類されます。腸の運動、腸の神経機能、自律神経機能など、体の正常な活動の機能に異常が起こっていると考えられるためです。そして、内視鏡検査、レントゲン検査、血液検査で分かるような構造的異常はみられません。このため、過敏性腸症候群は症状の特徴により診断され、検査を行った場合はその結果が正常なことから確認されます。

一般的に原因は不明とされています。

しかし、ibs smart では検査により原因を特定できる、確定診断できる、可能性があります。

 

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